電池が弱ったのかと思ったら
私の腕時計の電池が最近、弱ってきたようだ。
私の腕時計は、ソーラー充電(+蓄電池)で電波時計である。腕に付けて歩いていると太陽光で発電して、内蔵の蓄電池に貯め、満充電なら光を当てなくても数ヶ月動くと言う。電池の残量が減ると、秒針が2秒に一度動くようになって示す。
もう15年くらい使っているから電池が弱っていて当然なのだが、そのせいか近頃、電波での時刻合わせの後で電池残量が減っていることがある。腕時計は毎晩、深夜に自動的に電波を受信して時刻合わせをするが、朝になって確認すると秒針が2秒に一度の運針になっており、時刻合わせも失敗している(特定の操作をすると時刻合わせの成否が確認できる)。電波受信は割と電力を喰うのだろう。
それで「まあ、古くなったからしょうがないか」と思っていた。下に書くようなことが起こるまでは。
それは、毎晩の自動の時刻合わせが立て続けに失敗したので、手動で電波受信-時刻合わせをさせた時のことだ。今までにも手動の電波受信-時刻合わせをしたことは何度もあるが、いつもは時刻合わせの終了と同時に秒針が普通に回り始める。だが、その時は秒針がすごい勢いでぐるぐる回りだしたのだ。時針、分針もカメラを早回しにしたように回り、この状態が10分近く続いて、針が12時間分(短針が1回転)進んだところで止まり、普通に時を刻み始めた。
いったいどうしたのだろう。思いついた仮説を確認するために以下の実験をしてみた。
この時計は手動で針を回しての時計合わせもできる。今回初めてやってみたところ、針を進めるときはいいのだが、戻そうとした時が大変だった。リューズを回して時刻を戻そうとしたら、前述と同じように秒針がぐるぐる回りだし、時針、分針も回って、10分くらいかけて12時間分弱回ったところで止まった。
これでわかった。この時計は進む方向(右回り)にしか回転できず、戻る方向には回らない仕様なのだろう。だから、現在指し示している時刻よりも前の時刻に戻そうとすると12時間分弱、針を進めることで位置を合わせるしかない。今、見たのはそう言うことだろう。
だとすると時刻合わせした時も、針を進める修正ならば楽だが、戻さなければならないときは針を12時間分弱、回すことになる。もし毎晩の自動の時刻合わせでこのように回っていたら、電池が足りなくなるのも当然だ。
私がメーカーならば、そんなことにならないように時計の精度はほんのわずかだけ遅れる方に設定して出荷するだろう。もしぴったりに合わせて出荷したら、毎晩、1/2の確率で針がぐるぐる回って電池を無駄に消耗するからだ。
しかし、遅らせるように設定にしても、経年劣化で時計の精度が進む方にズレることはある。そうしたら毎晩、時刻合わせのためにたくさんの電力が要るだろう。
もしかすると、腕時計の劣化は、電池だけでなくて精度の方もあるのかもしれない。


















