ポータブル電源+車載空気ポンプも鬼門だった
ポータブル電源にはシガーライターソケット(12V)出力付きのものが多いが、ここに大電力のモーターを使った機器をつなぐと問題が出る場合があることに気づいた。どんな問題かというと、モーターを使った機器を起動した瞬間に大電流が流れてポータブル電源のブレーカーが落ちて機器が使えないことである。このポータブル電源は100V出力では大電力モーターの問題に対策(瞬間最大出力を大きくとってある)してあったが、12V出力の方にはなかったのだな。
私が直面した機器は車載パンク修理キットに付属の空気ポンプだった。(*1)
シガーライターソケットの定格は通常12V10Aであり、多くの車載空気ポンプがその制限ギリギリを使って動くように作られている。ポータブル電源の出力仕様も12V10Aだが、ポンプは起動の瞬間に(モーターが定常回転になるまで)10Aを超えて電流を流そうとするので、ポータブル電源のブレーカーが落ちるのだ。車のシガーライターソケットでなぜ問題にならないのかというと、車では電流を制限しているのがヒューズであり、ブレーカーより感度が低いので、ちょっとの間、超えても大丈夫なのだろう。(それでも時には、空気ポンプが車のヒューズを飛ばしていざという時に使えないこともあるらしい)
動かない原因は分かったが、なんとかならないか。実は3つほどやり方を見つけた。あまりスマートでないが。
その1 ポータブル電源のブレーカーを即座に復帰。
うちのポータブル電源では12V出力の開始も、ブレーカーが落ちた後の復帰も同じボタンを押すだけである。そこで、ブレーカーが落ちたら即座にもう一度ボタンを押すことでポンプが回り出す…ことがある。タイミング次第なのだが十数回挑戦して1回くらいか。一旦回り出せば止めない限り使い続けられる。
どうしてこうなるかと言うと、最初の開始ボタンでポンプのモーターが回り始めていて、ブレーカーが落ちてもモーターは惰性でちょっとの間、回り続ける。その間に電力供給を再開すれば、普通より少ない電流で回るので、ブレーカーを落とさずに起動できるのだろう。
その2 電源ケーブルにコンデンサを入れる。
ポンプ起動時の大電流をアシストできるように、ポンプの電源ケーブルの途中にコンデンサを入れてあらかじめ電気を蓄えておく。やってみると、ポンプを回すのに都合3回のスイッチ操作が要るが、そのタイミング次第では一発でポンプを回すことができる。(1週間くらい経って、そのタイミングを忘れると何度か挑戦することになる。)
当初の目論見ではもっと楽に確実に回せるはずだったが、使ったコンデンサが10000μF(千でなくて1万)では足りないのかもしれない。しかし、電解コンデンサではこのくらいの容量が限度だし、電気二重層コンデンサを使ったとしても内部抵抗が大きい製品しか手に入らないので、もっと悪い結果になるだろう。
(画像クリックで拡大してみられます)
その3 コンデンサの代わりに乾電池をいれる。
コンデンサで力不足なら、電池ではどうか。「その2」で作ったケーブルのコンデンサの部分に並列で乾電池(1.5x8=12V)を入れてみた。(おそらくコンデンサと抵抗はなくても結果に変わりはないだろうが、せっかく作ったものを壊すのが忍びないので、そのまま流用)
すると、起動に手順は要るが、タイミングを意識しなくても確実に一発でポンプを回すことができた。
確実に動くのは良いが、電池が要るのでは長期保存に難がある。あらかじめ使うことがわかっていて準備できる時だけにしておこう。
(画像クリックで拡大してみられます)
さてこれで、ポータブル電源+車載空気ポンプが動かせるようになったし、対策の結果から逆に動かなかった原因がやはりモーター起動時の大電流であったことと、ポータブル電源側にその対策がなかった(あるいは不十分だった)ことがわかった。
ポータブル電源にシガーライターソケット出力があっても、シガーライターソケットの機器がなんでも使えるわけでないことが教訓となった。
シガーライターソケットは出力が直流だったのでコンデンサを入れるなどの後付けの対策ができたが、100Vの交流出力ではこうは行かない。交流出力の方はポータブル電源が対策していないと後から対策はできないので、これも注意が要る。
*1
車載ポンプなんか使わずに別途充電式空気ポンプを買えよ、というご意見もあるかもしれない。というか実は私も持ってるが、この手のポンプには必ず連続使用時間の制限があるのだ。5分とか10分使ったらポンプが熱くなるので、止めて冷えるのを待たないとならない。しかし、他にポンプを持っているなら待たずに新しいポンプで作業を続けられる。しかも、車載ポンプは連続使用時間の制限が10分と、この手のポンプの中では割と長い方であり、使わない手はない。
まあ、車載ポンプを使うにしても素直に車のシガーライターソケットにつなげばちゃんと使えるのだが、バッテリー上がりの恐れがあるからエンジンが止まってる間は使えない。そしてエンジンがかけられない事情、かけたくない事情もしばしばある。
ということで、一般的とは言えないが、ポータブル電源のシガーライターソケットで空気ポンプを使う需要があるのだ。
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