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2023年8月 6日 (日)

ニュースに思う(3)

不評のマイナンバーカード、免許証や保険証を廃止してマイナンバーカードに統一する政府方針に、一般国民はもちろん、自民党内からも反対意見が出ている。
住民票を別人に発行したりとトラブルが続いているのが直接の原因。

ニュースでは、システム開発企業や運用している自治体のミスが問題であるかのように言ってるが、私が思うに、もっと根本的な問題がある気がしてならない。というのは、日経コンピュータ誌の「動かないコンピュータ」という連載に出てくるダメダメシステムと同じ匂いが、マイナンバーカードにするからだ。
この連載では、企業の基幹システムの開発が失敗に終わる実例がよく出てくる。これらの多くに共通しているのは、システムを発注している側の仕様があいまいだったり、ころころ変わったり、関係者の間で合意が不完全だったりすることだ。特に、必然性のわからない機能や動作は、関係者の間で解釈が違ってあいまいな仕様につながりやすく、最終的に動いたとしても誰も使わなかったり、曖昧な説明でオペレーター、ユーザーの誤操作を誘引したり、システムの拡張性や柔軟性のネックになったりする。
私がマイナンバーカードに感じているダメダメシステム特有の匂いは、例えばパスワードが4つも要る点がある。パスワードを1利用者ごとに4つも持つシステムなんて私は聞いたことがない。4つものパスワードをどう使い分けるのか? 4つも使う必要性は何か? それは各利用者が4つもパスワードを暗記しなければならない不便を上回っているのか? これらを説明できる人はいるだろうか?
私にはどうも「パスワードを4つも設定しとけば、そのうち必要になった時に使うだろう」くらいの見通ししか持ってないように思える。
マイナンバーカードの問題はパスワードだけではないと思うが、こんな目に付く所にこんな意味不明な仕様がある時点で、失敗システム確定!!だと思う。

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コメント

改正マイナンバー法が施行され、マイナンバーカードで暗証番号を入力しない「かざし利用」が可能になった。
パスワードが4つもある問題が解消/軽減されたように思う人もいるかもしれないが、問題は全然変わっていない。パスワードの使用頻度が減っても、パスワードを忘れていいことにはならないからだ。
「これとこのパスワードは今後一切必要としません」と言ってもらわないと問題は全く軽減されない。しかしそれをすると、「パスワードは4つ」と仕様を決めた担当官僚の責任問題になるだろうな。まあ、それに値するだけの愚かな仕様だけどね。

なんだか、自民党総裁選の立候補者は(推進者の河野大臣を除いて)みんなマイナンバーカードを叩いているようね。国民に不評なものに反対することで支持を得ようという姑息な思惑がチラ見えする。
誤解されないように言っておきたいが、私はマイナンバーカードの理念には反対してない。理念には。
そうではなくて、出てきたものの完成度があまりに低いので不満を言ってるのだ。なにしろ確定申告を(マイナンバーカードを使って)電子申告するよりも、紙に印刷して出した方がはるかに簡単なのだもの。仕事でプログラマーをやってきた私にとってさえ。
マイナンバーカードはイチから作り直せ。お上のご威光で今の仕様のまま押し切ろうなんてのはお役人の考えだ。

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