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2020年2月14日 (金)

いやはや、印象操作程度の話ではないぞ。

新型肺炎の発症者を多数出してるクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の件で、搭乗しているイスラエル国籍の乗客25人について、別の場所に移して経過を見守るよう、イスラエル政府が日本に要請したというニュースがあった。

多くの人が「『別の場所』って? 自国に引き取るとは言わんのか?」と思ったことだろう。
私もこのニュースに違和感を感じた。

イスラエルは以前、紛争真っ只中の国に飛行機を送って自国民を救助した事があり、また普段から生物兵器のテロを警戒して備えているから、25人程度の感染者を運んだり収容したりする能力が無いとか、嫌がる国ではないはずだ。
してみると、イスラエル人を下船させられないのは別の事情があるのか? 上記のニュースが外務省の発表というのも気にかかる。

イスラエル人を下船させて本国に連れ帰ることができない事情、それがイスラエル側にあるとはどうも私には思えない。そうではなくて日本側に事情があるのではないか? たとえば、イスラエル人を飛行機に載せ替えるには一旦船を出なければならず、その時、感染者は日本のものとしてカウントされてしまう。単なる数字の問題のように思うだろうが、安倍政権がそれを大いにいやがっていることはこれまでに何度か報道されている。
ならば、安倍政権がそんな些細な理由で、イスラエルへの移送についていろいろと難癖をつけてハードルを上げ、実質的にイスラエルが実行できないようにしていることはあるかもしれない。そうなるとイスラエルは次善の策として自国民への善処を求めるしかなく、それを外務省風にアレンジしたら今回のような発表になるだろう。

もうひとつある。
東京のタクシー運転手が感染していたニュースで、当局の第一報では「中国人と見られる乗客を乗せた」と言ってたのが、翌日の新聞などでは「発症までの14日以内に外国人と見られる乗客は乗せていない」と、180度逆の内容に変わっていた。しかも、国内初の新型肺炎の死者がこの運転手の義理の母親であることも新聞などの報道で明らかになり、中国に接点のない日本人同士の間で感染が拡大していることが非常に疑われる事態となった。これも安倍政権としては認めたくない状況だからなのだろう。

これらのニュースについてもし厚労省や外務省を問い詰めたら、事実誤認や表現にあいまいさがあったと言い訳するつもりなのかもしれないが、間違える方向性が共通している。きわめつけは厚労省大臣の記者会見だ。「(国内初死者の)死亡と新型肺炎の関連は分からないですから」って、関連がある前提で考えなきゃ国民の命は守れないだろ。そこまでして新型肺炎の状況を矮小化したいのか。だから役人は、トップのこういう意向に従って「間違えた」のか。

いやはや、印象操作程度の話ではないぞ。

(2020/2/23追記)
なんだ? NHKが変なことを言ってるぞ?
「クルーズ船米人乗客 当初は米側が「船内に」とどめるよう要請」
要するに、クルーズ船内の米国人について、日本側は最初、アメリカに連れて行くように提案したのに、アメリカ側から「船内にとどめておいてくれ」と頼まれた、と言ってるのだ。
俺はその真逆のことを言ってるのを以前に聞いたぞ。その時の話では、当初、アメリカ側が自国に連れ帰ると言ったが、最終的には日本に一任した、という話だったが。
なんでこんな180度逆の話になってるのだ。しかも、以前言った事についてはなにも触れず、知らんぷり、無かった事になってる。
米側との交渉を担当した役人が口裏を合わせれば、議事録含めてどうにでもなると?
なんて雑な情報操作だろう。

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コメント

「小中高一斉臨時休校要請」
前から感じてたけれど、この人って、追い詰められると博打(ばくち)に出るのね。それもかなり無謀な。
周囲は反対したみたいだけど、安倍首相が押し切ったそうだ。案の定、世間での評判は悪い。
これまでも何度か博打をして、当然負けも多いが、それでも首相をやってられるのは、事後の情報操作のおかげなんだろうね。不利な情報は矮小化、有利な情報は極大化、無ければ数字を操作してでも作り出す。(統計手法を変えたらそれ以前とは比較ができないのは基本中の基本なのに、それでも平気な顔して比較して「成果」を強調する。この程度のことは日常茶飯事になってしまった日本って…。)

ラジオで言ってるのを聞いたが、新型コロナ感染症に関わる「基本再生産数」(1人の感染症患者から何人に感染させるか)という値を、ドイツなどでは毎日テレビで流しているのに、日本では4月1日に公表されたっきり発表されてないそうだ。こんな基本的なデータが出てないとは驚きだ。
厚労省なり感染研なりで「まとめてない」と言うなら怠慢だし、「まとめているけど発表してない」と言うなら隠蔽だろう。

別の話。
国が繰り返し言ってる「人との接触を8割減らせ」の根拠。あれは北大の教授のシミュレーションによると、安倍晋三も国会で繰り返し言ってるが、そのシミュレーションは素人の私が考えても不確定要素が多すぎて具体的な数字が出てくるはずがないと思う。本当は8割なんかでは全然足りなくて99%減らすのが必要だったりするかもしれない。
テレビで感染症の専門家も「どう言う前提なのか(検証できるように)数字を出して欲しい」と言ってたので、専門家でも詳しい数字は手に入らないようだ。
え〜? そんなにオープンにするのが怖いか? 人にデータを与えて、とやかく言われるのが嫌か?

4/30の東京新聞によると「久住英二医師が東京都内でウイルス抗体検査をしたところ、一般市民の4・8%、医療従事者の9・1%が陽性(抗体あり)で、過去に感染していたことが分かった。」
ああ、なんて貴重なデータだ。同時に、なんでこんな重要な調査を個人でやらにゃならんのだ。

>こんな基本的なデータが出てないとは驚きだ。
と言った途端に厚労省専門家会議が記者会見を開いて、いくらか数字を公表した。その中には、大事な「実行再生産数」もあった。
これは前進だが、もしかしてこれから月に1度だけ公開していくのだろうか。
実行再生産数も、数字というよりはグラフの上下で示していて、それぞれの時点の正確な値は分からないし、もちろん生データもなしで、やっぱり自分たち以外にデータを出す気は薄いようだ。
いや、任せておいて大丈夫な人たちなら細かいことは言わないのだけど、この「専門家」会議って、4月になるまで「クラスタ対策だけやってれば大丈夫」と言ってた人たちだからなあ。事態が想定通り進んでいるか監視する仕組みや、想定から外れた時の次の策も持ってないし。

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