レッテル貼り
昨日(18日)は安保法制の佳境だったのに、国会前のデモの中継が全然なかったなぁ。おととい(17日)はずっと放送してたのに。
別にデモが無かったわけではない。ラジオでは報道しているところもあり、おとといに劣らぬ勢いだったそうだ。それがテレビでは、がらりと変わって取り上げられなくなった。
よほど、安倍首相の癇に障ったのだろう。
* * *
話は変わるが、ニュースによると菅官房長官がこう言ったそうだ。
「(安保法制には悪いイメージの) レッテルを貼られた」
ここでちょっと興味を引いたのが、菅官房長官は、レッテルを貼られるのを許した事を悔しがっているが、レッテル貼りという行為そのものは悪く言ってない事。(*1)
そりゃそうでしょう。
レッテル貼りという行為そのものを否定すると自民党の活動に支障が出る。中国は独裁的で強圧的、韓国は愚かで度し難い、朝日新聞は偏向報道、民主党は現実を見ずに実務能力もない。これらのレッテルは自分たちが主導して貼ってきたものだし、こんな例よりずっと前から、それこそ一般の人がレッテル貼りなんて行為の存在すら知らないうちからやってきた。
しかし今回は、自分たちの得意技で逆に上手いことやられたのが悔しいあまり、こんな内輪の用語が口をついて出てきたのだろう。
ところで菅官房長官は 「レッテル貼り」 発言の後で 「法案成立のあかつきには国民に誤解されないよう説明したい」 とも言ってる。
順序があからさまに逆なのも突っ込みたい所だが、ここは 「説明する」 が 「レッテルを貼り替える」 としか私には聞こえなかった事を指摘しておこう。
なにしろ、冒頭に挙げたようにマスコミへの圧力や世論操作をやめる気は無いようなので、国民と信頼関係を作り上げて正直に 「説明」 するつもりがあるとは到底思えないからだ。
*1 産経新聞などではレッテル貼りという行為そのものが卑劣であるかのように言ってるが、これには苦笑するしかない。
* * *
(2015/09/27追記)
菅官房長官の「レッテル貼り」 発言について、まだなにか違和感があったので、さらに考察した。
菅官房長官の言うレッテル貼りとは、つまり法案の内容に悪いイメージをつけられた、ということなのだが、そこを問題と捉えるのは何かずれているように思えるのだ。確かに安保法制の内容を「戦争法案」と呼んで反対する人も多いが、内容ではなくて、法案成立に至るまでの安倍首相の手法を問題にしている人も多いと思う。
違憲、世論操作、メディアへ圧力をかけることは、その主張の内容に関係なく悪だ。これを正当化するのは無理だろう。
だから普通に考えれば安倍首相は先に改憲すべきであり、メディアでもそういう意見が多々あったのに、安倍首相はそれを無視して違憲の安保法制を強行し、自分から敵を増やした。あえてそうした理由を不思議がる人は多いが、安倍首相から説明はないし、今後も説明する気はないようだ。
また残りの世論操作、メディアへの圧力にしたって、批判する人は多いのに、やめるつもりも釈明する気もないようで、まわりとの間に自分から壁を作っている。
振り返ってみても安倍首相は、自分の主張を世間に訴えるとか反論に応えるとかを最初から放棄していたようだ。(そもそも憲法解釈変更みたいな重大なことを公約で触れずに、選挙で勝った後にだまし討ち的に実行しているわけだから、そこを忘れたふりして衆人の前でいけしゃあしゃあと主張するなんて、普通に神経のある人なら後ろめたくてできないだろうが)
もしや「どうせ俺の主張は理解されないよ」と、論拠の薄さを自覚していてそれで説明を最初からあきらめているのか?
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