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2015年6月22日 (月)

アベノミクスの成否を問う(4)

ラジオで専門家が言っていたが、現在のアベノミクスの効果というのは全て円安によるものだそうだ。一つ一つの項目は忘れたが、輸出の伸びも、株価の上昇も、外国人観光客の爆買いも円安が原因であり、さらに言えば、円安に誘導した金融政策の成果だそうだ。
 
「アベノミクスの効果は全て円安、そしてそれを誘導した金融政策によるもの」という事は、言い換えれば3本の矢(金融政策、財政出動、成長戦略)のうち、成果を出しているのは1本目だけ、という事だ。のこりの2本は何やってるんだかはっきりしないし、成果も出てない。特に2本目の矢の財政出動なんか、先日の閣議で財政再建(=歳出削減)が話し合われたくらいで、それではまるっきりアベノミクスの逆ではないか。また、成果を出してる金融政策にしても、やってるのは政府でなくて日銀だ。要するに、政府は血を出してない。
 
それで気がかりなのは、アベノミクスが失敗に終わった時だ。政府は血を流さず、日銀に膨大な負担をさせて、それでもし結果が裏目に出たら、その負債、責任を日銀だけに押し付けることができる状況だからだ。
「え?日銀の金融政策は政府とは独立でしょ?政府に何の責任があるの?」と、いきなり建前論を持ち出して、知らんぷりをきめこむことも可能だ。
 
自分の仕事(残り2本の矢)をせずに、人を使ってやらせている様子は、なんと表現して良いやら。この最後のチャンスとも言える状況に全力で向かわず、そんな腰の引けた政策で良いものか。そこまでの覚悟がないなら、最初から猛毒カンフル剤なんか使わず、それ以前からの政策を維持して時間をかけてゆっくり回復させて行けば安全確実だったろうに。そうせずに、自分は血を流さず、責任も問われないところから人を使って無駄に危ない橋を渡らせて。

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