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2014年11月21日 (金)

アベノミクスの成否を問う

今度の総選挙の争点は「アベノミクスの成否を問う」という事で落ち着いたようだ。
そこでアベノミクスとはなんだったのか、を考える。
 
アベノミクスの効果として 誰でも分かるのは、現在の円安と株高だろう。それ以前の10年以上は変えられなかったのだから、これは評価すべきだ。しかし、多くの経済学者が指摘するように、これは時間稼ぎである。高くて後で副作用の出るカンフル剤を使ってる間に実体経済が回復しないと、病状は前より悪くなる。
安倍首相もそんなことは承知の上で、元々アベノミクスは「3本の矢」と言っていた。曰く、大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略である。
最後の3本目が実体経済の回復につながるのだが、さてどうなったろう? これについて、なにか成果とか効果を挙げられる人はいるだろうか? というか、安倍首相自身も口にしてないのではないか? そんな具合で「成否を問う」と言われても…。
例えばの話、自分の部下が、仕事の経過や進捗や見通しを報告せずに「成否を問う」なんて言って来たらどうだろう。「NO」と言うしかあるまい。
 
悩ましいのは、ならば他にうまく出来る奴が居るのか、ということだ。
ここで他の人の経済政策を振り返ってみると、カンフル剤を使う危険を冒さずに時間をかけて回復させて来た、と要約出来るのではないだろうか。(民主党政権末期には株価は上昇に転じていた。)
安倍首相はそれを「手ぬるい」と見たのか、何度もは使えない禁じ手を使って上昇傾向に弾みを付けようとしたのだが、3本目の矢(2本目も?)を打てず、あるいは打ってるけど効果がなく、成果や見通しについては自分でも口をつぐむしかないようだ。
安倍首相とそれ以前の違いは、そこだろう。それ以外の違いは見いだせなかった。
 
現状のまとめは以上の通りで、問題は、アベノミクスを続けるべきか、だ。
実のところ、猛毒カンフル剤を打ってしまった以上、次が誰であれ、金融政策については継続するしかない。ここで止めたら副作用しか残らない。
議論になるのは、成長戦略だ。
だが、議論の前提になる安倍首相の「成長戦略」の具体的内容がよく分からない。しかし、他の党が言うように大企業優先である事は安倍首相も否定していないようだ。
経済規模の大きな大企業が回復すればてっとり早く日本経済を回復できる、という考え方は納得できるし、長年の自民党の政策とも合致し、実際に高度経済成長時代以来効果を上げて来た。
が、今までの延長で良いのだろうか。日本の現在の状態も、元を正せば新しい芽を出すのを怠って来たためではないか? 私は、GoogleやFaceBookのような企業が次々出てくるアメリカがうらやましい。日本を振り返れば、ソニーやホンダが出て来たのは、戦後の混乱期であり、財閥が解体されたり、既存の大企業が動けなかった時代だ。日本ではそんな時でもないと新興企業は台頭できないようだ。
しかし考えてみれば、今はまさにその時なのではないのか? というかその時にすべきチャンスなのでは?

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