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2014年10月 6日 (月)

中央日報(韓国)はほんとにもう…(3)

毎度の事なのでいちいち言う事でないのかもしれないが、今回はあまりに悪意があからさまだったので取り上げる。
 
韓国中央日報日本語版が「『捏偽変創』は完全な排除対象か」と題したコラムを載せている。
内容を要約すると以下のとおり。
・NHKの朝ドラで始まった竹鶴政孝の伝記の内容にはねつ造が有る。日本の成功神話の多くはこんな物だ。
・中国のシャオミはiPhoneを真似して業績を伸ばした。
・韓国も高尚な「創造経済」などとばかり言わず、彼らを真似したら良いのではないか。
 
ちなみに上述のシャオミは、次の事件との関連で出したのだろう。
先日、韓国の別の新聞社がシャオミにインタビューした際、記者が「シャオミはiPhoneの真似で業績を伸ばしたと言われている」と質問して、相手をしたシャオミの社員を激怒させたというニュースがあった。
 
中央日報のコラムに戻る。コラムは全体で31行しか無いが、そのうち「伝記はねつ造」に 22行を費やしているので、記者が言いたい本論はこちらで、最後の「高尚な『創造経済』などとばかり言わず、彼らを真似したら良い 」はその内容からしても、つじつま合わせにとって付けた結論だろう。
記者が最も書きたかったねつ造とはなんのことか、コラムに書いてある事を要約する。
・竹鶴が品質や「Only One」にこだわったと言うが、外国の真似にしかすぎない。竹鶴がスコッチウィスキーの製造技術を盗んだ、と英国副首相が来日した際に冗談まじりに抗議している。
・竹鶴がサントリーから飛び出したのは、意見の相違があったからではなく、単に契約期限が切れたから。
・独立した会社で後になってウィスキーを作りだしたのは、最初からの計画ではない。
 
後二件は「それが事実だったとして、竹鶴の成功物語にどんな意味が有るの?」と聞きたくなる些細な事だが、一応正しておこう。竹鶴が契約を延長せずにサントリーから離れた際に会社と意見の相違があったのは事実で、後はそれがどれだけ理由の比重を占めていたかという問題になる。「意見の相違が理由と言うのはねつ造」と断言、あるいは示唆するような根拠を、中央日報記者は何も挙げていない。
「ウィスキーを作ったのは最初からの計画ではない」と言うのも、出資者向けの説明と、後年本人が語った説明のうち、前者こそが事実であるとしているわけだが、その根拠を中央日報記者は「隠れた定説である」としか言っていない。
 
最初の「外国の真似にしかすぎない」についてだが、これは全くその通りである。しかし、中央日報記者が印象づけたがっているような、卑しむべき行為ではない。
だいたい竹鶴はコピーである事を否定していないし、むしろどうやってコピーしたかを丁寧に説明し、コピーのためにどれだけ奮闘したかが番組の見せ場でもあるくらいだ。
「Only One」という言葉が竹鶴の口から出たとは思えないので、「『Only One』へのこだわり」は中央日報記者の創作と思うが、竹鶴の品質へのこだわりは本物のスコッチウィスキーへ限りなく近づける事である。
中央日報記者が期待しているような、竹鶴が「Only One」を目指してスコッチウィスキーと別の物を作るとか、スコッチウィスキーのコピーを独自の「Only One」だと言ったような事実は無い。
上記のように竹鶴もNHKも、コピーした事をごまかすために何かをねつ造したと言えるような所は微塵も無い。それどころか、くどいほどにその逆を主張している。(そんなのは、本当に番組を見ていればすぐに分かると思うが)
それはオリジナルへの惜しみない敬意である。だからこそ、英国副首相の言葉に本当に抗議の意味が含まれていたとしても、それ以上の険悪な関係にならずに済んでいるのだ。
 
さて、だらだらと書いて来てしまったがまとめに入る。
このコラムは「『捏偽変創』は完全な排除対象か」と題しているが、コピーをごまかすためにねつ造する事の是非を論じているのか、コピーする事自体の是非を論じているのか、焦点の定まらない駄文になっている。前者が竹鶴に当てはまらない事は前述した通りで、中央日報の記者もそれは承知しているはずだが、あえて自分の論理に合わない所(しかもそこが本質)を隠してコラムの2/3を埋め、その後、脈絡無くコピー自体の是非に話をすり替え、「韓国もコピーするべきではないか」と他国への皮肉のつもりらしい結論に至っている。
竹鶴の物語を見て、中央日報記者が韓国経済に提言すべきは、「コピー」か「創造経済」か、とかそんなうわべの話ではなく、オリジナルや先人への敬意だったのではないか? それが無いから「これは俺が作ったんだ」「これはオリジナルだ」などと見え透いた事を言って無駄に立場を悪くするのだ。
 
残念な事にこの記者は、日本への悪意に駆られるあまり、韓国への重要な処方箋になるかもしれない点を見落としてしまった。
この記者はこの先も他者をさげすむための材料ばかり探して回り、自身や読者を高めるために役に立つ物を探す事をせず、「なんで韓国ばかりが『コピーだ』と非難されるのか。理不尽だ 」と、不平を言い続けるのだろう。

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