「スピード」などと熱弁ふるう奴はうさんくさい
ちょっと前にドコモの社長が交代して、記者会見で「これからはスピード重視」と言っていた。しかし私は会社のトップが「スピード重視」等と言ってるのを見ると、胡散臭く感じる。
経営の場で「スピード」と言うと、だいたい「世界や環境の変化に合わせて素早く対応する」と言った文脈で使われるが、「世界や環境」って具体的に何なのか? それは「業界」と言い換えて良いと思う。では「業界」って何なのか?それはつまり「他社」だろう。
要するに他社の動向を見て、ついていくのが「スピード」と言うことだ。情けない。
ドコモの場合、おそらくiPhoneやAndoridを何年も無視してきたことへの反省があるのだろうけど、「スピード」だの言ってるうちは、1位の後をついて行くことしかできない。
かつてドコモはiモードで一番だった。携帯電話でインターネットにアクセスするのは今では当たり前だけど、その当時はiモードしかなかった。
それを世界展開すべく、ヨーロッパで試験的にサービスしていた時期があったが、うまくいかないと判断して撤退してしまった。これが今のガラパゴス状態につながるのだが、あまりに判断が早すぎたのではないか?
その時必要だったのは「スピード」の反対の「じっくり」だったのではないか?
iPhoneとAndroidは「じっくり」で成功した例だろう。
iPhoneの場合、パソコンや携帯音楽プレーヤーを作ってきたメーカーが畑違いの携帯電話を作ったのだから、何年もの時間と多額の投資が必要だったのは間違いない。強い信念なしにはとてもできないことだ。
Androidの場合も、発表から数年は採用しているメーカーがHTCしかなくてほそぼそとしたものだったが、それでもGoogleは投資を続けてAndroidのバージョンアップを続けてきた。
もしこれが「経営状態が変わったから素早く対応しよう」なんて方針を変える会社だったら、これらの製品は生まれなかったろう。
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